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全ての道はつながる一本の道

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雨は止むことを知らないのか、家に着くころになっても。
小雨になることはなく降り続いていた。
濡れながらもマンションに辿り着いて、彼を部屋に通す。
頭から雨に打たれていたのだから、寒いに決まってる。
急いでお風呂の用意をして、彼のための着替えを探した。
昔の彼に買い置きしてあった下着と。
あたしが持っている一番大きなサイズのトレーナーを引っ張り出す。
フリーサイズだから着れるハズ・・・。
「これ弟用に買い置きしてたの、使ってね」
となぜか嘘をついてしまう。弟なんていないのにね。
「あとこれなら着れる大きさだと思うんだけど」
と手渡したトレーナーを広げた彼は
「はちみつぐま・・・。」とつぶやいた。
「うん、ぷーさんは嫌い?」
「これしかサイズ合わないんなら・・・。」
「うんこれしかないの我慢してくれるかな?とにかく早く体あっためて来て、風邪引いちゃうと困るから」
とバスルームに彼を押し込んで。
あたしは、料理に取り掛かった。
こんなことになるなんて思ってもみなかった。
冷蔵庫には、記念日用に買っておいたシャンパンが
しっかり冷えているのだけど、その他にはめぼしい食材もなくて。
卵があったので、オムライスなら作れる。
ハムと玉ねぎしか入ってなくてもあたしのふわふわたまごのオムライスは
評判が良いから、きっと気に入ってくれるよね。
シャンパンとオムライス、変な組み合わせだけど美味しくできたら
彼も喜んでくれるはずだ。

バスルームから聞こえていた水音が途切れ、ドアの閉まる音がする。
もうすぐ彼が出てくる。
オムライスも仕上げにかからなきゃね。
たまごを軽く溶き混ぜすこしだけ牛乳を落とす。
味付けは塩コショウと隠し味でマヨネーズ。
半熟加減に気をつけて、ケチャップライスを投入して手早くたまごで包む。

完璧w

あとはグラスを並べて・・・。
と振り返ると目の前に彼が立っていて驚いた。
「きゃっ!!!」
と思わず声が出てしまう。
「美味しそうな匂いがしたから引き寄せられてしまいました」
と笑う彼
「いつからそこにいたの?」
「ちょっと前からだけど?」
ぷーさんトレーナーを着て腰にバスタオルを巻いた格好で小首をかしげている
妙な格好してるよね?なのに、どうしてこんなにあたしの気持ちを揺らすのだろう。
「ごめんね、あうパンツがなくて・・・」
「いいよ、それよりも早く食べよう」
よっぽどおなかが減っているみたい、さあどうぞと言う前に
彼用に作った大き目のオムライスが置いてある席を
分捕っているから笑ってしまった。
「なに?」
不思議そうに見上げる表情が思いのほか可愛くて思わずつられて笑ってしまった。
「おなか減ってるんだね、でも食べる前にお祝いは言ってね」
と急いであたしもテーブルに付く、
彼がシャンパンをグラスに注いでくれる。
一人で誕生日を過ごそうと思っていたのに、
予想外の展開だ、予想以上に幸せだから、神様に彼と会えたコトに感謝しよう。

「おめでとう、君にとって幸せな一年になりますように」
彼がグラスを合わせてそう言った。
琥珀色の液体に、綺麗な泡が立ち上っていて口に含むと
シュワシュワと優しい刺激が伝わってくる。

シャンパンの余韻を引きずるコトもなく
スプーンを取ってオムライスを食べ始めようとする彼を
「ちょっと待って!」
と静止して
「名前聞いてなかったよね」
と今更ながらたずねる。
「っあ、そうだった・・・俺ヘソン。君は?」
「奈穂だよ、じゃあここに名前書いとくね」
昔あたしの母がそうしてくれたように、オムライスの上に
ヘソンと名前を書いてあげる。
「ごめん日本語わからないんだ、なんて書いてあるの?」
「へそんって書いたの、冷めないうちに食べてね」
と自分のオムライスには『あたし』と書いて食べ始める。
一瞬の静寂が二人を包んだ。

シャンパンが美味しかったのでついつい飲み進んでしまった。
彼も早々にオムライスを平らげて、シャンパンを傾ける。
「美味しいけど、楽しいけど、いいのかな?今日はあまりいい日じゃなかったんじゃない?」
引っかかっていたからつい言ってしまった。
「はじめから最後まで、見ちゃってたみたいなんです、ほんとに連絡取らなくてもいいの?」
と続けて言うと、表情のない顔をして
「もう終わったことだから」
と彼は言った。でも終わったとは思えない・・・。
けれど突き詰めることもできなくて、彼の開いたグラスにシャンパンを注ぐ。

すぐにシャンパンは開いてしまい、赤ワイン開けることになる。
何が飲みたいの?と聞いても
「酔えるなら何でもいい」
という彼にそれ以上追求できなくて。
飲んで彼の本質に近づけるのなら、このまま飲み続ようと思った。
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おお、とうとう名前出てきたね~
えりくでも、、カンタでもなく、、、ヘソンだった(当たり前)
このまま飲み続けてどうなるの~~(期待大)

2007.03.17 21:45 URL | ひっち #- [ 編集 ]

続き読みたかったからうれしいな~!このままヘソンが酔い潰れそうな気がする(笑)

2007.03.18 02:42 URL | みろろ #- [ 編集 ]

みあちゃんの文章からは、情景がありありと浮かんでくるね。読んでたら私もオムライス食べたくなったよぉ。
続きが楽しみだなぁ~。

2007.03.18 03:07 URL | うな #- [ 編集 ]

ぴるぎょとオムライス食べたいなぁ。
んで、ケチャップで「へそん」って書きたいわw

この話しでは、二人でお酒をけっこう飲んでるけど、うちは実際こんなに飲んだら、おそらく寝てると思う(爆笑)
いかんいかん。
ぴるぎょとの時間を楽しまねば!!(笑)

このあと二人はどうなっていくことやら。
うへへ。

2007.03.18 10:49 URL | みっふぃー #9enIUaYc [ 編集 ]

ひっち
やっと名前出てきました。えりくじゃないよへそんだよ(爆)
このまま飲んでばかりも居られないので。
むぷぷぷっ、この先はご想像にお任せいたしまするん

みろろん~
酔いつぶれちゃったら話続かないではないですかw
これからは切ない方向に進んでゆく予定・・・なんだけど
どこまでここでUPれるかは謎っす♪

うな
おいしいオムライスが食べたいですw
へそんと一緒も良いですが。
kangtaと一緒だとそれはもう幸せなんだろうなぁ。
むふっ

みっふぃー
結構飲んでるのはぴるぎょなんだけど、お相手の彼女は
お酒弱いのかな?
寝ちゃいかんよ~寝ちゃぁ
まだまだ夜はこれからなのですから!
ぴるぎょを一人にしないで寝ずに相手してあげてねw

2007.03.18 23:29 URL | みあ #nDH/2Tt. [ 編集 ]













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